【心の風景】ペロペロキャンディー
2013年7月3日コメント (5)小さいころにお土産でもらったペロペロキャンディー
長い棒の先に大きくて平たくて白い飴がついていて
飴には薄緑のウズマキ模様が入っていた。
いかにもペロペロキャンディーでございという
本当に絵に描いたようなペロペロキャンディー。ぺろぺろ。
駄菓子を売っている店は近所にもあったが
こんなに「見事な」ペロペロキャンディーは売っていなかった。
子供心に、それは大変珍しくて
大事に大事に何日もかかって舐めたおぼえがある。
何度舐めても甘くておいしくて
珍しい食べ物だということも相まって特別な経験になった。
ペロペロキャンディー。
それはそれは大事なものだと心に刻み付けられた。
------------------------------------------------------------
子どものころペロペロキャンディーを食べたのは
それ一度きりだったと思う。
別に貧乏だったわけではなくて
買う機会がまったくなかったのだ。見かけたこともない。
見かけることがないので思い出すこともなかった。
------------------------------------------------------------
いや、見たら買ったかというとそうでもない。
徹底して「欲しがらない」教育を受けたボクは
何かを欲しいということをとんでもなく悪いことだと知っていた。
おそらく欲しいと思っても口には出さなかったと思う。
(少し度を過ぎて)欲求を抑圧されて育ったボクにとって
ペロペロキャンディーというのは・・・
いざ言葉にしようとしてもなかなか表現できない。もどかしい。
・おいしいということにもっと特別な何かがくわわったもの
・欲しいという気持ちが抑圧されたことの象徴
そんなことが重なってむやみやたらに大事なものとして
刻み付けられた。
あぁペロペロキャンディー。
もはや欲しいという気持ちさえもどこかに封じ込めて
それでいて憧れ続けた特別な・・・イベント?
ボクにとって「大事なもの」の一言ですませられない
狂おしいほどに求め続けて、それでいて封じ込められた対象。
もしや姓の対象か?
------------------------------------------------------------
我ながら無茶苦茶を書いていると思うが
半分目が覚めたような状態の今だから書けることがある。
心の奥にあったもの。
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それからずいぶん時が経って
成人してから再びキャンディーを買う機会があった。
恋人と旅行していたときにお土産もの屋に売っていたのを見つけた。
日本国内ではあるがかなり時間的に遠い場所。
何度も乗り換えてたどり着いた山の中。
ただし、それほど感動の再開というわけでもなかった。
お土産のついでに
何かおもしろいものを買ってふざけてみただけだった。
いやふざけてみたつもりだったが
それを食べること自体は大いに楽しみだった。
こんな大きなキャンディーを一度に食べられない。
何日もかけて食べるつもりだった。
子どものころに一度だけ食べたあのときのように
何日もかけて大事に舐めるつもりだった。
------------------------------------------------------------
だが、それはかなわなかった。
大事なキャンディーは捨てられた。
(つづく)
長い棒の先に大きくて平たくて白い飴がついていて
飴には薄緑のウズマキ模様が入っていた。
いかにもペロペロキャンディーでございという
本当に絵に描いたようなペロペロキャンディー。ぺろぺろ。
駄菓子を売っている店は近所にもあったが
こんなに「見事な」ペロペロキャンディーは売っていなかった。
子供心に、それは大変珍しくて
大事に大事に何日もかかって舐めたおぼえがある。
何度舐めても甘くておいしくて
珍しい食べ物だということも相まって特別な経験になった。
ペロペロキャンディー。
それはそれは大事なものだと心に刻み付けられた。
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子どものころペロペロキャンディーを食べたのは
それ一度きりだったと思う。
別に貧乏だったわけではなくて
買う機会がまったくなかったのだ。見かけたこともない。
見かけることがないので思い出すこともなかった。
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いや、見たら買ったかというとそうでもない。
徹底して「欲しがらない」教育を受けたボクは
何かを欲しいということをとんでもなく悪いことだと知っていた。
おそらく欲しいと思っても口には出さなかったと思う。
(少し度を過ぎて)欲求を抑圧されて育ったボクにとって
ペロペロキャンディーというのは・・・
いざ言葉にしようとしてもなかなか表現できない。もどかしい。
・おいしいということにもっと特別な何かがくわわったもの
・欲しいという気持ちが抑圧されたことの象徴
そんなことが重なってむやみやたらに大事なものとして
刻み付けられた。
あぁペロペロキャンディー。
もはや欲しいという気持ちさえもどこかに封じ込めて
それでいて憧れ続けた特別な・・・イベント?
ボクにとって「大事なもの」の一言ですませられない
狂おしいほどに求め続けて、それでいて封じ込められた対象。
もしや姓の対象か?
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我ながら無茶苦茶を書いていると思うが
半分目が覚めたような状態の今だから書けることがある。
心の奥にあったもの。
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それからずいぶん時が経って
成人してから再びキャンディーを買う機会があった。
恋人と旅行していたときにお土産もの屋に売っていたのを見つけた。
日本国内ではあるがかなり時間的に遠い場所。
何度も乗り換えてたどり着いた山の中。
ただし、それほど感動の再開というわけでもなかった。
お土産のついでに
何かおもしろいものを買ってふざけてみただけだった。
いやふざけてみたつもりだったが
それを食べること自体は大いに楽しみだった。
こんな大きなキャンディーを一度に食べられない。
何日もかけて食べるつもりだった。
子どものころに一度だけ食べたあのときのように
何日もかけて大事に舐めるつもりだった。
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だが、それはかなわなかった。
大事なキャンディーは捨てられた。
(つづく)
コメント
>ひ
リスナー、あなた疲れてるのよ
4ターン目の《泥沼病》までに沼3枚揃えておけるかどうかが鍵かな?
今の人格は多分に形成されなかったですよ。
続き~♪
>M14はタフ3を除去できればほぼ制圧できるようですね。
ショックでさえかなり強いので
タフ3まで処理できたら間違いありません。全くその通り。
しかし、スレの内容と全く関係ありませんから!!!
>ogaさん
>今の人格は多分に形成されなかったですよ。
ふむ、今の自分を形成した要因の一つというわけですね。
続きはまたインスピレーションが沸くまでお待ちを。