【イニ影】行弘さんが何故《縫い翼のスカーブ》を初手に取ったか?
【イニ影】行弘さんが何故《縫い翼のスカーブ》を初手に取ったか?
【イニ影】行弘さんが何故《縫い翼のスカーブ》を初手に取ったか?
ちょっと長文になりますが
《縫い翼のスカーブ》について掘り下げながら語ります。

▼《縫い翼のスカーブ》 
・4マナ 3/1
・飛行
・(1)(青),カードを2枚捨てる:あなたの墓地から縫い翼のスカーブをタップ状態で戦場に戻す。
何故、行弘さんがこのカードを初手に取ったのか?
そこのところを熱く語りたいと思います。

行弘 賢「青緑」
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2708

見れば見るほどたいしたデッキです。
そしてこのデッキの中心に《縫い翼のスカーブ》があります。

▼調査との相性 
結論から言うと、《縫い翼のスカーブ》は調査と相性がいいのです。
調査デッキと相性がいいというのが正しい。
リミテッドは引きまくれば必ず土地が余ります。
土地17枚というのはデッキの半分近くなのです。
また後述しますが青緑調査には《壌土のドライアド》を入れます。
土地はますます余るわけです。その土地をどうしますか?

《縫い翼のスカーブ》の能力は擬似的なルーターでもあるわけです。
不要なカードを有用なカード(3/1・飛行)に変換するわけです。
しかも、何度でも起動が可能です。
好きなタイミングで戦場に直接出すことができますので
コストこそ2枚必要ですが妥当なところでしょう。

調査で引いてきた土地をコストにして
何度でも《縫い翼のスカーブ》を戦場に戻して空から殴り切る。
これがデッキの心臓になっているシステムです。

▼土地を捨てるといえば? 
さて土地を捨てるとクリーチャーが出るカードがありましたね?
そう《蟻走感》です。
《縫い翼のスカーブ》と《蟻走感》はヘヴィーシナジーがあります。

まず《蟻走感》の1つ目の能力で
《縫い翼のスカーブ》を墓地に落とすことができます。
落とせば一種のアド得です。
見方を変えれば《縫い翼のスカーブ》を掘り起こしているわけです。
デッキを削りながらスカーブを探り当てる。
しかも、クリーチャーを生み出しながら。

そして、上記のように《縫い翼のスカーブ》を戦場に戻すときに
手札から土地を捨てますのでやっぱり《蟻走感》が誘発します。
土地を捨てるのはほぼ相手のターンに決まってますから
各ターンに1回っていう縛りは問題になりません。

《縫い翼のスカーブ》と《蟻走感》のシナジーについて
ご理解いただけたでしょうか?ボクは気づいてなかった!!!

▼《壌土のドライアド》 
この1枚挿しが憎い。
これ何に使うかわかりますかね?

調査デッキは英語で「The Clue deck」と言います。
つまり手掛かりデッキという意味です。
「手掛かりトークン」を起動するための2マナがなかなか重たい。
そこで《壌土のドライアド》なわけです。

基本的にブロッカーと相性のいいカードです。
相手のターンエンドにブロッカーをタップして《壌土のドライアド》を
起動します。そのマナで「手掛かりトークン」を起動します。
これが青緑調査では基本の動きになります。

もう少し補足すると、調査デッキはアドバンテージには困らないのですが
「手掛かりトークン」を起動するマナに困ります。
トークンの起動さえ順調ならテンポの面でも負けないデッキです。
ゲームの終盤になれば土地が余ってくるのでマナも出るのですが
そこまでが問題なのです。

行弘さんのデッキを見ると分かるように
3マナまでのカードには緑のブロッカーが多いと思います。
クドイですが《壌土のドライアド》は自分のターンに起動してしまうと
自分のブロッカーもタップしてしまうので具合が悪いのです。
相手のターンにブロック&起動っていうのが麗しい。
その間に《縫い翼のスカーブ》で上から殴るわけです。

本当にこの《壌土のドライアド》1枚挿しには感心しました。

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長くなりましたので一旦ここで終了。でもまだ続くよ!

コメント

さにー
2016年4月14日10:11

赤か緑やっとけば2勝はかたい(初手青ピック)
縫い翼のスカーブが実質緑のカードということなんですかね。

listener
2016年4月14日12:31

>さにーさん
なかなか鋭いコメント。
《縫い翼のスカーブ》はちょっと癖があるカードで
それ専用のデッキを組んでやることで力を発揮します。
青緑調査がまさにそれなので、
《縫い翼のスカーブ》をピックした時点で緑もやるつもりだったのでしょうね。

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